Z1から始まる1980年まで生産された第一世代Z系のクラッチバスケットを、2005年まで生産された後継モデルZ1000J系のものにコンバートするキットです。
http://www.pams-japan.com/PE/clutch.php
クラッチバスケットのダンパースプリングが消耗すると、アイドリング中の異音の発生はもちろん、スロットルの開閉時やエンジンブレーキ時の衝撃の吸収が出来ず、クランクシャフトやトランスミッションはおろか、ケース自体をも歪ませかねませんが、純正パーツをアッセンブリー交換が指定されているZ1系用のクラッチバスケットはもちろん、ハブやオペレーティングプレートも既に欠品となっています。
消耗したダンパースプリングへの対策としては、バスケットを分解してのリビルトがありますが、ハウジング側やギア部分が消耗したものは、スプリングのみを交換しても不快なバックラッシュ音の発生や振動を発生する場合がありました。
●ボルトオン設計と、メンテナンスコストの縮小
完全ボルトオン設計とされ、ダンパースプリングを含むクラッチバスケットはもちろん、クラッチスチールプレートによって段付き磨耗してしまうハブや、フリクションプレートとの摩擦で磨耗してしまうオペレーティングプレート等、クラッチシステムの全てのパーツを新品にアップデートしながらもこの価格です。また、消耗する各部のパーツは2005年まで製造されたJ系モデル、KZ1000Pの純正パーツによって安価に補充が可能です。
●大幅にアップした容量と耐久性
第二世代J系ハウジングは第一世代Z1系に対しても大幅な容量アップと耐久性の向上がはかられています。ハウジング本体はZ1000Jから初期Z1の1.5倍もの120PSを発揮する歴代空冷Z系最強のGPZ1100でも同じものが使用されていますので、チューンナップ時の対策品としても非常に適しています。
●軽量で強靭な鍛造ジュラルミンハウジング
Z1系のスチール製のハウジングに対して、J系は軽量高剛性のジュラルミン製です。鍛造製法により製造されたハウジングは耐久性にも優れ、非常に薄く作られながらもその強度はZ1系ドラッグレース用の削り出し品などとも比較になりません。これによりクラッチ廻りの慣性モーメントが減る事になります。アイドリング中のバックラッシュ音も非常に静かなものとなり、ひとたびスロットルを開けば鋭い吹け上がりを見せてくれます。
●軽く正確な操作性
オペレーティングプレートセンター部はボールペアリング化され、フリクションロスの低減によってクラッチリリース時の操作感が大幅に向上します。
■使用について
※クラッチセットはZ1000J系の純正パーツも使用可能ですが、ハウジングメタルの磨耗防止とトランスミッション保護の為、オプション販売しておりますPAMSコンプリートクラッチキット(Z1000J,Z1000R,Z1100GP用)を推奨します。
※車体側のクラッチレリーズ及びクラッチプッシュロッドは、必ず純正のものを使用してください。社外品のレリーズキットを使用するとクラッチの切れが悪化してエンジンを痛める場合があります。
※クラッチバスケットの交換にはクランクケースを分解する必要があります。